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スピード

人間がストレスを感じるものの中に、スピードの違いやずれというものがあります。これは、人が複数集まる場所では必ず発生します。

Aさんは、ある業務を30分で行います。Bさんは40分かかりました。30分と40分の差をどう考えるかが問題です。許容範囲内かどうか。それを超えておれば、ストレスとなる場合があります。これは、当事者の性格にもよりますので一概には言えませんが・・。

これは、AさんにとってはBさんが自分より10分長くかかっているということに対しストレスを感じ、BさんはAさんよりも時間がかかったことに対してストレスを感じます。

我々の仕事は、人間相手でありますので決められた時間では解決しない場合があります。時間が短ければ良い仕事と言うことでもありません。しかし長いから丁寧にしているとも限りません。仕事はいかに効率よく最大限の力を発揮して時間を使ってすすめていくかということですが、よい介護とは時間でははかれません。また時間をかければ良いと言うものでもなくきわめて難しいものです。

新人職員を教育する場合も、自分が新人の頃を思い出して・・と考えますが、考え方によっては自分が新人の頃にはもっとよくできていた、早くできていたという気持ちからその点を比較し、新人はなぜできないのかとストレスを感じることがあります。新人の頃に感じた心の痛みを考えて、じっくりと待つことを忘れると、遠回りになる場合もあります。

介護の利用者様と家族様の間でもこのことは当てはまります。一般的に、丁寧にしっかり声かけをしながら観察して楽しく食事を召し上がっていただく事は良いことだとわかっていますが、自分が仕事に出ようとしていたり、デイサービスの迎えが来る時間が迫っていたりすると、本人様に寄り添って介助をしようとしても、次の予定時間が来るのにまだ随分としないことが残っていると思うと、本人様ができることも介助してしまったり、声かけも「早くして~な」と乱暴になることがあります。

毎日24時間介護をしている家族様に対して、それ以上の事を望むのは、厳しいかもわかりません。毎日の介護は、心の負担は想像以上に重いものです。その場を離れている時でも、気になります。

その分、我々は仕事として介護に携われる立場でいますので、各サービス事業所が自立支援となるような援助を心がけて、お互いの業務をカバーしながら利用者様が満足だと感じてくださるようなサービスを提供しないといけないと思います。

投稿者:青レンジャー | Posted in 居宅便り | No Comments »

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