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「医行為に対する同意について」

私の知り合いの人が、回転する椅子に乗って高いところにある物を取っていたところ、椅子が回りひっくり返って胸を打ち、肋骨が肺に刺さって緊急の手術を受けました。今は、治療を済ませ、自宅に帰って元気に過ごしておられます。その方から話を聞きました。

救急車で病院に搬送され、胸が痛くて仕方がない時に、色々説明してくれるのはいいが、ここに名前を書いてここにハンコを押してという程度の事しか理解できないほど痛かった。早く何とかして欲しいと思い、言われるようにしたが、説明された内容を覚えていない・・・と。本来同意とは、説明を受けてその内容を理解して、それに対して意思表示(署名・捺印)するものであると思います。

皆様は、医行為の同意は、ずっと先のことだと考えていませんか。人間はいつ何があるのかわかりません。いつ交通事故にあうかもわかりません。何らかのことがあって、病院に搬送されて手術等が必要となるような状態は、意思表示ができない状態になっていることもあると思われるからです。頭が働いていても、意思表示ができない状態かもわかりません。これは何も認知症の高齢者に限った問題ではなく、ほとんどの人が自分の問題として考えた方が良いと思います。

今ここで私が個人的に思うことは、私の代わりに家族が同意してくれれば、その判断に従うことで納得できると思います。もしも判断する家族がいなければ「医学上の必要性から考えた最善の措置を行なうこと」が約束されていればと思います。同意が無いからといって、何もされずに時間が経過するのもつらいと思います。

つまり同意を得ることのできない緊急性のある手術等の医療行為については、医学上の必要性から考えた最善の方法を選択するという考え方しかないのかもかもしれません。

但し、医学上の最善と生活上の最善はイコールでは無いと思いますが…。

「最善の方法」この判断も難しすぎますが…。

今の私の考え方はこんな感じですが、もう少し齢をとったら、この考え方も変わるかもわかりません。人の気持ちは難しいものです。

みなさんも一度考えてみてはどうでしょうか。

投稿者:青レンジャー | Posted in 居宅便り | No Comments »
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