可愛い言い間違え
私の6歳の息子の話です。
先日、保育園でカレークッキングがありました。子供たちが全工程をするとのことで、前日の夜に息子が、「お母さん、カレーの作り方のメモ書いて!」と、1枚のメモ用紙を私に渡してくれました。自分で『かれーのつくりかた』と、題名まで書いており、息子の張り切具合がうかがえました。『つ』が逆になっているのは、ご愛敬で・・・(笑)
私は、その日はとても眠たくて、翌朝に書こうと軽く考えていました。朝になり、いざ書こうと思うと、保育園児にわかるようにレシピを書くことがとても難しいことに焦りました。『沸騰する』、『アクをとる』、『野菜がしんなりする』、『かぶるくらいの水』などなど、料理をしたことがある人、また小学生のように理解力のある子供であれば、簡単に書けるのですが、言葉の意味がわかるように書くのにかなりの時間を費やしました。
『沸騰する→みずがぼこぼこする』、『アク→ちゃいろのあわがぷかぷかういている』など、保育園の子供でもわかるように、説明書きも付け加えて書きました。それも、全てひらがなで。そして、息子にメモを見せながら一通り説明して、保育園へ送りました。
仕事を終えて迎えに行くと、保育園の先生より、とても張り切って取り組んでいたこと、メモを見て各チームの様子を見て回り、「OK!」、「これはこうするんだで!」など監督のように指示を出していたことを聞きました。
その中で、『野菜がしんなりする』を『野菜がうっとりする』、『野菜がかぶるくらいの水』を『野菜がおぼれるくらいの水』と、言い間違えをしていたようです。先生方は、とても可愛らしくて、ほっこりして、笑顔になりましたと、話してくださいました。間違いに気付かずに、真剣に取り組んでいた息子の姿が目に浮かびました。息子が伝えたいニュアンスはイメージできますが、少し惜しかったですね。
朝一に、無い知恵を絞って作成したメモが大活躍してくれて、“母”の株も少しは上がったかななんて思っています。将来、料理男子になってくれることを期待しています!